自園給食

旬を大切にした一汁一菜。素材の味がわかる味付けを。

昼食は、園内の給食室でつくる自園給食です。和食の献立が中心で、ごはん・お味噌汁・おかずの「一汁一菜」が基本。温かいものを温かいうちに食べられるのは、自園給食ならではといえるでしょう。お米は、より栄養価の高い五分づき。

お味噌汁やおかずには旬の野菜をたっぷりと使い、素材本来の味がわかる薄味の調理を心がけています。出汁に使ったいりこを醤油と砂糖で炒りつけた佃煮も、子どもたちの大好物です。食物アレルギーは給食室と担任教師がともに把握し、食材を差し替えて個別のメニューを用意しています。

また、毎日つくりたての料理を提供するため、給食室は朝早くから稼働。中庭にはお昼前からおいしい香りが漂い、給食室の窓越しに見える職員の姿に、子どもたちも感謝の気持ちを抱いています。食器を給食室へ返すとき、「ごちそうさまでした」「おいしかったです」と職員に声をかける姿もおなじみの光景です。

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  • 1冷凍食品などは使わず、毎日朝から手づくりで調理される給食。この給食室の様子が中庭にいる子どもたちにも見えています。
  • 2給食室から鍋や食器を運ぶのは、当番の子どもたち。
  • 3本物にふれてほしいから、陶磁器のお椀を使用。
  • 4月に一度、契約ベーカリーのパンも登場。卵・乳製品は不使用です。

栄養士が提案するご家庭の「食育」

栄養士が提案するご家庭の「食育」

『桧原こひつじ幼稚園』担当の栄養士として、毎日の給食の献立を考案する神田千夏先生

ご家庭でも、気軽に取り組めることから「食育」を。
正しい味覚と、食に感謝できる心を育てましょう。

特に幼児には、味覚への影響が気になる添加物。市販の調味料には添加物が入っていることもあるので、出汁も昆布や鰹節、いりこなどを使ってとることをおすすめします。子どもと一緒に取り組めば、日本の食文化も学べますね。また、お手伝いも「食育」のひとつです。食事をつくる手間や楽しさを体験すれば、いつもの食事もよりおいしく感じられるでしょう。包丁などの危険な器具も、正しい使い方を教えてあげてください。

菜園

自然のふしぎに驚くこと。だから知りたいと思うこと。

当園からほど近い場所に、専用の菜園があります。栽培しているのは、タマネギとサツマイモ。水やりなどは主に年長さんの活動ですが、秋に実ったサツマイモは全学年で収穫します。

また園内のプランターでもミニトマトやキュウリ、インゲンマメなど、毎年さまざまな野菜を栽培。子どもたちは毎日のようにその成長を観察し、瑞々しいまなざしで何かを発見しています。種を植えた土の中から、ある朝、ひょっこりと小さな芽が顔を出しているふしぎ。茎が伸び、葉を茂らせてゆく面白さ。花を咲かせる喜び。

やがて、実がなる驚き。植物を育てるという実体験には、あらゆる自然の神秘との出会いが詰まっています。驚き、感激するからこそ、もっと知りたいと思う。まずは、その感じる心を豊かに育むことこそ、私たちが子どもたちに願う菜園の学びです。

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  • 1専用の菜園をはじめ、園内のプランターでもさまざまな野菜を栽培。自分たちの手で育てたことによって、苦手だった野菜を食べられるようになることも。234年長さんが苗を植え、秋には全学年で収穫するサツマイモ。ダッチオーブンで焼きあげて、アツアツ、ホクホクの焼き芋をいただきます。5タマネギは年中さんのときに植えて、年長さんになってから収穫します。年長さんの横割り活動の中で、スープをつくっていただきます。6プラムも園内で収穫。もちろん無農薬で、安心して食べられます。 7秋には子どもたちが森で拾った椎の実を炒って、香ばしいおやつに。